秘蔵っ子に嫉妬するねんどろ加州&三日月

ねんどろ刀剣男士劇場
04 /22 2016
~某日、本丸にて~

ねんどろ三日月がパソコン画面を食い入るように見つめている。
その姿はどこかせつない。
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三日月『・・・・・』

そこへねんどろ加州がやってきた。
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加州『よっ、じーさん何やってんのー?』
三日月『おや加州か。まあ、何というほどのことはないのだが…』


三日月はパソコン画面を指差した。
画面にはとうらぶの(ゲーム内)本丸画像が映し出されている。


加州『ん?これ、俺たちのゲーム内の本丸じゃん。これがどうかしたの?』
三日月『何か気づかんか?』
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加州『んー…、まあ、気づくというか気になるのは俺が近侍じゃないってとこかな』
三日月『そうだ、近侍が俺ではないのだ。驚くべきことにな。うむ』
加州『近侍が俺でもじーさんでもないのって珍しくない?…てか、今の近侍って…』


ゲーム内の本丸のど真ん中に堂々映るのは、短刀の「信濃藤四郎」である。


加州『信濃…この前俺たちが大坂城から連れ帰った新しいお仲間じゃん』
三日月『そうだ、信濃だ。げえむの本丸に迎えて以来、ずっと此奴が近侍として画面に映っているのだ』
加州『あれからけっこう経つけどまだ信濃が近侍なの?そういえば信濃が初めて来た時、主ってば可愛い可愛いって連発してたよなー。ちょっと…っていうか\すごく/妬いた』
三日月『俺も同じ気持ちだ加州。まあそれも一時の辛抱と思っていたのだが、いまだ主は近侍を替える気配がない。何故かと思い理由を探っていたのだが…』


ふと三日月はマウスを手に取り、画面上の信濃にカーソルを合わせポチッと押して見せた。
すると――


信濃「…ねぇ、懐、入っていい?」


加州『・・・・・』
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加州『・・・・・へ?』
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加州『あいつ今何て言った?懐に入っていいかって?』
三日月『うむ』
加州『何それ、まさか主の懐に入りたいって意味?』
三日月『そうだろうな、うむ』
加州『・・・・・』
三日月『物見の報告では、主はこの台詞を何度も何度も聞いていたらしい。「可愛い」と言いながらな』
加州『そ、んな…っ』

衝撃のあまり、加州は涙目になりながら叫んだ。
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加州『何だよそれ!?主の懐に入りたいとか…っ、いくら短刀だからって甘え上手にもほどがあるんじゃないの!?』
三日月『まったく許せんな。俺とて主の懐に入れるものなら入りたいのだっ』
加州『そんなこと言われたら主のことだから絶対"キュン"とかするに決まって…、って、え?』
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加州『ちょっと待ちなよ。まさかじーさんも主の懐に入ろうとか企んでたわけ?』
三日月『ん?そうだが、何かおかしいか?』
加州『いや、おかしいもなにも、じーさん…今の俺たちは擬人化してるわけだしさ、このカラダで主の懐に入りたいって、ちょっと破○恥っていうか…』
三日月『いやいや加州、今の俺たちは"ねんどろいど"だ。だから何も問題はないはずだぞ?はっはっは♪』
加州『またそんな都合のいいこと言って…』


――するとそこへ、ねんどろ小狐丸が姿を見せた。


小狐丸『何やら騒がしいが、何の話をしておるのじゃ?』
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加州『ああ、小狐丸。実はさー…』


ねんどろ加州は斯く斯く云々とねんどろ小狐丸に事情を説明した。


小狐丸『なるほどな。つまるところ、甘え上手な短刀が現れ其奴にぬしさまの心を奪われはしまいかとおぬしたちは恐れおののいている…ということか』
加州『いや別に恐れてなんか…』
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小狐丸『何かと思えば。彼奴も擬人化したとはいえ短刀じゃ。ぬしさまの懐に入りたいと申すのも当然じゃろうが』
加州『そうかもしれないけどさー…』
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加州『でもやっぱり納得いかないっていうか…!"可愛い"は俺の特権なのに…。も、もしも主が信濃の方が可愛いとか思ってたらどうしよう!?』
三日月『まったくだ、俺も主の懐に入りたいぞ!!』
小狐丸『・・・・・(三日月だけ論点が外れている気がするが…まあよいか)』

三日月『ん?何だ、小狐丸?何やら俺に言いたげにしておるが』
小狐丸『いやいや何でもないぞ。それにしても…(ククク』
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小狐丸『まったく哀れな者たちじゃ』
加州『は?何その余裕…、なんか、自分は関係ないって顔して…』
小狐丸『そうじゃな、私には関係のないことじゃ。何せ、私は既にぬしさまの"懐"に\深く/入り込んでいるのじゃなからな。ふふふ』
加州『え?それってどういう…』
小狐丸『何を隠そう、この間のことなのじゃが…ふふふ』


小狐丸はさも嬉しそうにニヤニヤと笑みを浮かべて話し始めた。


小狐丸『いつものようにぬしさまが優しく私を手入してくださっていた時のこと』
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小狐丸『ぬしさまはこの小狐に言うて下さったのじゃ、「小狐丸は可愛い可愛い、可愛くて仕方がない」と』
加州&三日月『・・・・・』
小狐丸『そこで私はお聞きしたのじゃ、「ぬしさまは小狐がお好きですか」と。そうしたらぬしさまは、「もちろん小狐丸が大好き」と言うて私をぎゅっと抱きしめて下さった。ふふふ。それから私もぬしさまを…』
加州『そこまで!』


加州はたまりかねたように途中で小狐丸の話を遮った。


加州『それ以上聞くと嫉妬でどうにかなっちゃいそうだからもういいよ。それより、その話のどこが"懐に入ってる"って?』
小狐丸『まったく…ここから先が良いところなのじゃが…まあ良い。つまりじゃ、私はぬしさまの懐すなわち"心"に深く入りこんでいるということじゃ』

加州『あ・・・・・』
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加州『・・・・・(そっか!何でもっと早く気づかなかったんだろ!そういう意味でなら、俺はいつも主の懐に奥深く入り込んでるじゃん!…だよね主?)』

三日月『ふむ・・・・・』
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三日月『・・・・・(そうか、そうであったな。俺と主は常に心通じし仲。本物の懐に入るのも良いが…いやそれよりももっと主と"すきんしっぷ"というやつを…。…うむ、考えていたら余計に主が恋しくなってきたな)』


何やらぶつぶつと独り言ちるねんどろ加州と三日月であったが、
次の瞬間、二振りは同時に駆け出した。


加州『主っ!』
三日月『主~♪』
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小狐丸『な、なんじゃ?急にどうしたのじゃ、おぬしたち』
加州『別に!ただ無性に主に会いたくなっただけ!』
三日月『俺も主に会いたいのだ。"主の三日月"が今行くぞ。はっはっは♪』


***


そして審神者の元へとやってきた二振り。
彼らは己の主の眼前に迫り思いの丈をぶつけるのだった――。


加州『ねえ主!俺、主の懐に入ってるよね?あ、懐っていうのはそのままの意味じゃなくて心の方!入ってるよね?ね?』
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加州『俺の懐(心)にはいつも主がいるんだ。俺のこと可愛がってくれる主が俺も大好き!へへ////』

三日月『主よ、俺と主が深く心を通わせているのは知っている、懐にしまわれずとも俺が十二分に大切にされていることもな♪』
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三日月『だが、互いの想いをその都度確認するためにも、主よ、俺ともっと"すきんしっぷ"というやつを増やしてみぬか♪もっともっと俺に触れてくれ。なあ主♪主♪♪』


唐突に迫りきたねんどろ刀剣男士たちに戸惑いつつ審神者はそれぞれの想いに応えた。
すると二振りは安心し満足した様子で、いつにもまして審神者に甘えてきたという――。





――後日。三日月の独り言――


三日月『俺も主を懐に入れられたらなぁ…』
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三日月『俺だけの主だ、誰にも見せず、俺の懐に大切にしまっておきたい。…なんてな。はっはっは♡』
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りく

フィギュア/ドール/ガンプラをウェットに愛でる審神者。
レビュー中心ですが、オビツカスタムとかねんどろともよく遊んでま~っすヽ(*゚∀゚*)ノ
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